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 この記事は、過去に書いたふたつの記事の発展したものとお考えください。

 ひとつ目の記事は2012年1月25日付けの記事「自殺を考えている人は待ってください。世の中のみなさん、知ってください。」、ふたつ目の記事は2012年5月4日付けの記事「2種類のコミュニケーション方法に関するメモ(KYについて)」です。

 私が提唱したAタイプ・Dタイプの例えによる2種類のコミュニケーション方法は、異なるコミュニケーション方法間でコミュニケーションを図ってもまったくかみ合わず、人間関係のトラブルのほとんどはこれが原因であると考えるものです。

 なぜかいじめられる人、なぜか誤解される人、何もしていないのに悪く言われ、なぜか信頼関係を築けない人は、コミュニケーション方法には2種類あると理解すれば、トラブルを避けられるようになります。

 同じ日本語を話していても、かみ合わない理由がこれでわかるのです。

 
ブログでの発表に向けて、心理学的裏付けを探しました。ある程度、裏付けに使えるものは発見いたしましたが、解決に向けての理論に欠けるものがありました。心理学はまだ臨床的な裏付けが弱いところがあり、私が取り組んでいることに関するものも心理学においてはさまざまな仮説が乱立する状態です。

 私は膨大なカウンセリングの経験を積む中で、有効な理論を模索いたしました。

 その解決の糸口は心理学の古典にありました。カール・グスタフ・ユングが著した「心理学的類型」(「タイプ論」)です。
 古典とはいえ、かなり洗練された理論で、人の心は「思考型」「感情型」「感覚型」「直観型」の4つの機能があるとし、どれを主機能としているかによって人の性格は分類できるとしています。さらにそれぞれ「外向型」と「内向型」があるとし、全部で8つのタイプに分類されます。

 この理論を私が提唱したものに当てはめますと、Aタイプは感覚型、Dタイプは思考型となり、感情型と直観型の場合は補助機能が感覚型か思考型で分類できると考えられます。

 
私は、Dタイプを「自閉傾向がある」として研究を続けておりましたが、自閉傾向は心理学で「発達障害」と分類されてしまうことに抵抗があり、私としては自閉傾向や社会生活に支障がない発達障害は病気ではなく、程度のちがいはあれど誰にでももっている性質であると考えておりました。研究の過程で発達障害に分類される注意欠陥・多動性障害の多動性・衝動性優勢型(ADHD)や同じ障害の不注意優勢型(ADD)についても理解を深めるべく努力してきましたが、ADHDとADDにも自閉傾向があるように見受けられ、自閉症スペクトラム障害(ASD)という考え方はとても納得できるものでした。

 しかし、世間でも大人の発達障害が注目され始めている中で、私はやはりDタイプを病気扱いすることには抵抗があり、ブログでの公開にも踏み出せないものがありました。

 この研究の過程は有意義なものであったとはいえます。なぜなら、初めにユングの理論を知っていれば気づかなかった仮説をもつことができたからです。
 それは、自閉症は思考型が、ADDは感情型が、ADHDは直観型が社会生活に支障がでるほど特化して表れた姿であると推察できたからです。感覚型は社会生活には支障が出にくいものと考えられ、他のタイプに依存した場合には「うつ病」にはなりうると考えられます。
 もちろん発達障害とは診断されないレベルのものは、そもそも発達障害ではない訳ですが、発達障害者の特徴として統計で出ている性質を内面にもち合わせていると考えられ、自覚し気をつけることによって、多くの誤解やトラブルを回避できると私は考えています。

 
つまり、ユングのいう8つのタイプのうち6タイプが極端な形になると発達障害と診断され、診断されるほどではない軽いものであっても、その性質はもっているためにそれを理解し気をつけることで、コミュニケーションに支障が出なくなり、仕事や家庭生活でのトラブルを回避できるということなのです。

 そこで私の膨大なカウンセリング経験から築かれた独自の理論を加味し、2種類のコミュニケーション方法があるとしたのです。

 この理論は、すでに臨床で使われている発達障害児向けの「ソーシャルスキルトレーニング」に似ているものですが、それをもっと理論的に、そして成人向けに開発したものです。

 
ここでこの2種類のコミュニケーション方法について、新たに名づけたいと思います。例え話のAタイプが使っているコミュニケーション方法を、態度や空気だけでも意思表示がなされるので「行動言語」とし、Dタイプが使っているコミュニケーション方法を、態度や空気を介さず言葉の意味のみで意思表示がなされるものを「字義言語」と名づけます。

 基本的に字義言語でコミュニケーションを図るDタイプは、字義どおりにしかとりませんので、ユーモアや冗談に大真面目に答えます。ある意味、ユーモアや冗談そのものが行動言語といえます。

 
最近になって気づいたのですが、今まで匿名で交流が可能だったインターネットの掲示板やSNSでは、礼儀のない書きこみが多かったため、字義言語による真に受けた会話もブラックジョークや嫌がらせのひとつとして目立つことはありませんでしたが、近年のFacebookの流行によって、本名で交流をするというかつてないネット環境が実現され、礼儀のない書きこみを慎む傾向となり、字義言語を使うDタイプは、冗談に大真面目に反論したり、問題点を指摘したりして摩擦を生んだり、行動言語を使うAタイプならけんかを売っていると解釈してしまう発言をDタイプが悪気なく書きこんで信用を失ったりと、今後社会現象となっていくことでしょう。自覚がないDタイプは個人攻撃を受けて混乱し、発達障害の二次障害といわれる精神疾患になるケースが増えると予想されます。

 予想といっても、これは確実に問題化するでしょう。私はこれを科学的な予言として提言します。

 次回、実際にDタイプの方に伝え、トラブル回避に活用いただいている私の理論、行動言語と字義言語のちがいと、その対策を書きたいと思います。

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