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例題10問のうち、みなさんはいくつお答えできたでしょうか。

「たった一言でどこまでわかるというの?」といった印象をもたれた方も多いのではないでしょうか。

 

これから答え合わせをいたしますね。

 

例題1

「朝食、食べる?」と妻が聞いてきたときの「空気」は何か。

 

模範解答

妻が「私は今日は朝食を食べたくない」という意思表示をしている。

 

「えええっ!?」という声が聞こえてきそうですね。

 

これは「私なら、そう解釈しない」という話はとおりません。なぜならその瞬間「あなたはKYだ」ということになってしまうからです。

 

考え方のちがいでも、誤解でも、大袈裟な話でもありません。

 

ちゃあんと理由があるんです。

 

このちがいを理解できるかどうかは、心理学における「社会性」を問われる部分ですので、「こんないい加減なこと聞けるか!」などと頑なに拒絶せず、素直な心で「なぜそうなのか」をぜひ理解してほしいと思います。

 

それでは解説に入ります。

 

なぜ、「妻が朝食を食べたくない」という意味になるかといいますと、そもそも夫婦なのに「わざわざ朝食を食べるかどうか聞いている理由」が重要になります。

 

「そんなこと夫婦によって事情がちがうし、夫が食べる日もあれば食べない日もあるかもしれないじゃないか」という声も聞こえてきそうです。

 

その場合は聞き方が変わります。「今日は朝食、食べる?」または「朝食どうする?」といったニュアンスになるでしょう。

 

「今日は」「どうする」といった質問ではなく、「朝食を食べるかどうか」を聞いているところに「妻の意思表示」が含まれているのです。

 

これは「空気」の根本的な考え方である心理学的「社会性」を使いこなしている人のコミュニケーション能力なのです。

 

「ん?」と目が点になっていませんか?

 

ハイ、ここで心理学教室といたしましょう。

 

そもそもコミュニケーション能力とは「言葉」だけではなく、「表情」や「態度」、「声質」なども含まれるのです。笑顔で「朝食、食べる?」と聞くことと、ふてくされた顔で「朝食、食べる?」というのは、同じ言葉を使っていても意味が変わってくるということなのです。

 

厳密にいえば、タイミングや「なぜ今そうするか」も含めて「メッセージ」や「意思表示」になるということです。

 

妻が食べたくない意思表示をしたつもりでいたのに、夫が「食べるよ」と答えると、妻はただ面倒くさくて食べないつもりでいただけなら「せっかく作るならふたり分作って私も食べるか」となりますし、体調がすぐれないなどの理由で食欲がない場合は「私は食べないけどあなたはどうする?」といった相談になります。

 

もし夫が「空気」を読めるなら、妻が「朝食、食べる?」と一言発しただけで、その夫から「どうした? 食欲ないのか?」と心配の言葉のひとつくらいは出るということです。

 

これが「空気」なのです。

 

この「空気」について分からない人のほうが多数派ですので恥ずかしく思う必要はございませんが、実は映画やテレビドラマの演出などでは当たり前に使われている演出方法ですので、決して無駄知識ではございません。

 

使いこなせるようになることが成長であり、大人の階段を登ることになりますので、例題残り9問の解説を根気よく読んでいただいて、少しずつ理解を深めていただけたら幸いです。

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