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今日は例題6の答えです。

 

例題6

いとこから「ゴールデンウィークはどこか行った?」と聞かれたときの「空気」は何か。

 

模範解答

聞いてきた「いとこ」自身がゴールデンウィーク中に旅行したので、それを聞いてほしくて切り出しただけで、本当はあなたが旅行したかを聞きたいわけじゃない。

 

「エッ!?」ってお思いの方は多いかも。

 

ちょっと「空気」がわかっている方なら「あ~そうだよね」くらいかな。

 

この会話は日常会話においては非常に重要で、例題2の解説とちょっと似ています。

ちがうところは、例題2の場合は「親しい間柄」(友人関係や親族など)で有効であるのに対し、この例題6は「親しい間柄」だけではなく「親しくない間柄」(店員や近所の人など)にも非常に有効です。

 

例題2では「話を聞いてくれるかどうか」の確認でしたが、例題6では「自分がしたい話で相手の気分を害さないか」(親しい間柄の場合)の確認と、「共通の話題として成立するか」(親しくない間柄の場合)の確認ができます。

 

「なぜ相手の気分を害することがあるのか」について疑問をもたれた方のために詳しく解説いたしますね。

 

例えば「旅行に行った」話をしたいとき、相手が「旅行に行きたいのに行けなかった」場合、「どこかへ行ったか」を聞くことで、「どこにも行かなかった」と返答されれば、「旅行に行きたいのに行けなかった」かもしれないとして、自分が「旅行に行った」話をすると自慢話になってしまう予防策として事前に控えることができます。

 

ところが「空気」を読めない人は、聞いてきた人が「旅行に行った話をしたいから聞いてきた」ことを理解できないので、素直に「行った」か「行かなかった」かを答えてしまいます。最悪の場合、「行ったけど、踏んだり蹴ったりで散々だった」と愚痴になってしまうと、ますます聞いてきた人は「旅行に行った話(よい話)」を言えなくなってしまいます。

 

もし自分が旅行に行かなかったとしても、特にひがむ気持ちがなく、聞いてきた人と楽しい話をしたい場合、「空気」を読んで自分の旅行の云々の話はせずに、聞いてきた人に「どこかへ行ったの?」と聞き返すのが、話を盛り上げ楽しく過ごす最善の方法です。

 

もちろん「自分が旅行に行けなかったから、人の楽しい話は聞きたくない」という気持ちであれば、愚痴にはならない程度に「行けなかった」と言葉少なく返すといいでしょう。

すると、聞いてきた人が「空気」を読める人なら旅行の話はやめてくれます。それでも話してくる人は「KY」だからといえます。

 

次に「親しくない間柄」の場合で説明いたしましょう。模範解答では「いとこ」からの質問でしたので、ここからの解説は模範解答とは別の例です。

 

これは非常に出番が多いですし、あまり会わない人に無愛想に思われないようにする秘訣でもありますので、この「空気」解釈をマスターするとたいへん便利です。

 

「親しくない間柄」の場合、共通の話題すら思いつかない関係ですから、何も話すことがないと無言状態となって非常に気まずいものです。

その回避策として「共通の話題が成立するかどうか」を確認してから、短い時間をその話題で盛り上げて、笑顔でサッと別れるのがベストでしょう。

 

この場合、親しくないのですから詳しく話す必要はございませんし、無難な話をして、笑顔で会話し、「無愛想」「嫌っている」「変な人だ」と思われないようにすることは、人間関係を円滑にするので、メリットは多大なものがあります。

 

そこで無難な話の候補として誰もが使うのが「季節柄の話題」です。

ゴールデンウィーク前後は「旅行したかどうか」、お盆や正月の前後には「里帰りしたかどうか」、猛暑日や台風など天気の話題や、相手の仕事が最近忙しいかどうかも掘り下げない限り無難な話です。

 

ここでポイントは「笑顔で話を終わらせる」ことが目的です。もしちょっと暗い返事をいただいても「旅行で美味しいもの食べたいですね」「楽したいですね」「日本の景気回復してほしいですね」など、「ですよね」と返してもらえるような共感しやすい言葉で締めて別れることです。

 

「空気」が読める読めないにかかわらず、こういった「親しくない間柄」での会話もマメにすることのメリットが何かわからない人は多いかと思われます。

相手が店員ならお得なサービスを受けられたり、ある店での常連客同士のたまたまの会話でも共通の趣味があってお得情報が聞けたりするでしょう。

心理学的には、実は「親しくはないが面識がある関係だと、まったく面識がない場合より、いざというとき助けてくれる」というのが有名です。

たとえば「急に道端で倒れた」とき、面識さえあれば「親身になって助けてくれる」ことが多いそうですし、何か事件事故に巻きこまれたときも、面識がなければ傍観するだけのところ、面識があるだけで「大丈夫ですか」と声をかけて助けてくれるそうです。

 

店員や近所の人など親しくなくても、笑顔で何気ない会話をしておくだけで、「他人事として放っておけない」という心理が働きますので、意味のない会話も大切にしてみませんか。

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