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カルマは、転生の中で引き継がれるものと考えられていますが、その引き継がれたものが浄化や解除によって、引き継がれた意味を理解せずに、なかったことにしてしまうことは不可能です。

そもそも、何のための浄化であり、何のための解除であるかは、避けられないポイントです。

例えば、増改築の業者の訪問販売が来たとします。

突然現れて、あなたの家について「欠陥住宅だから、補修工事が必要だ」といわれても、あなたは困るでしょう。補修工事をお願いしたほうがいいような気もするし、本当に必要な工事かどうか、自分では確認しようもないのです。その業者が「このひび割れは、その証拠です」といえば、つい納得してしまう住人は多いことでしょう。

しかし、そのすべてが嘘か、大げさな表現かもしれないのです。

だからといって、自分の家を最初に建てた業者に確認したところで、もし本当に欠陥住宅であったなら、素直に白状するとは限りません。補償問題になりますと、多額な負担となりうるからです。

これと同じことが、カルマでも起こりうるといえます。

ある日突然、誰かにあなたのカルマについて語られたとき、「この悩みは、カルマが原因です」といわれてしまいますと、いわれてしまった方にとって、確認しようもないことです。

それだけでなく、「浄化すれば、解決します」「解除すれば、解決します」といわれても、それを信じていいかどうかが、確認しようもないことなのです。

ならば、どうするか。

実は、専門家に任せて建てる家とちがい、自分の心は、自分自身です。

カルマだといわれて、自分自身がどう感じるか、どう反応するかが、自分で確認することができます。

この点を知らずに、一方的に「浄化すれば解決する」「解除すれば解決する」と信じこまされて、お金を払い、結果的に何の解決にもならなかったという人はとても多いのです。

そして厄介なことに、解決になっていないとしても、目に見えないために、「効果が出るまで時間がかかる」と説明されたり、「好転反応が出ているから、まちがいないはずだ」といって、責任逃れをしたりします。

カルマは、自分自身のことですので、自分で確認する方法を知ることで、よい業者と悪い業者を見極めることができます。

その方法とはずばり、痛いところを突かれた不快感を感じるかどうかです。

なぜなら、カルマとは、一言でいえば「前世の欠点」や「前世の汚点」だからです。

それを「なかったことにする癒し」は、だましです。

それを「あったこととして受け入れても、許される」と気づくことが、本来の癒しです。

これは実は、とても苦しく感じる(思いこむ)もので、催眠療法で「もうひとりの自分」が前世を思い出すことを阻止することがあるように、本人にとって受け入れがたい事実であることもあります。

しかし、それは別の価値観、別の固定観念が原因となって、「受け入れがたい事実」と思いこんでいるだけですので、実は受け入れたところで、何も苦しみはないし、むしろ「自分は何を悩んでいたんだろう?」と、あとであっけらかんとしてしまいます。

これもわかりやすく例え話をしてみます。

あるお母さんが、「お母さんらしく振舞わなきゃ! 私は理想的に振舞うわ。我が子のために、私ができる最大の愛情はこれよ!」という強い信念で、子供が成人するまで、20年近くがんばっていました。

しかし、どうしても子供が反抗的になってしまいます。「なんで!? 私はこんなに理想的に振舞っているのに……。私は自分のわがままをいわないで、こんなに我慢してよいお母さんでいられるようがんばってきたのに……」と、後半の10年は悲しみに暮れる毎日でした。

催眠療法で、前世を見るチャンスが来ました。「私と我が子の関係を知りたい……」

催眠療法の前世療法では、今の自分にもっとも必要な情報が出てくると考えられています。

相場である2万円の催眠療法でした。

ところが、催眠はかかっているのに、何も見えない……。何も感じられませんでした。

私なら霊感(インスピレーション)で読み取ることができますので、このお母さんに問いかけることができます。「現世でのお子さんが前世で生きていたとき、あなたがひどい仕打ちをしていませんか?」

「わかりません」とそのお母さんは、実感がないためにそういうしかありません。

私は、そのお母さんがどこまで受け入れられるかを判断しながら踏みこんでいくしかありませんので、お母さんの状態によっては、その日のうちにすべてを明かすことができません。

「どんなことでもいいんです。教えてください!」と必ずみなさんおっしゃいますが、そう簡単なものでもございません。

こういったケースの真相は、「我が子が前世で部下だったとき、お母さんは上司で、徹底的に厳しく扱い、部下の人生をめちゃくちゃにした」というもので、部下は死んだも同然の後半生を生き、上司を恨みながら寿命を迎えたのでした。生まれ変わって「ルールや理想だけでは人間は育たない」と学び、和解するために親子の縁を生きる運命となったのです。

そのお母さんにとっては、20年以上がんばってきたことが、我が子を苦しめることだったとは受け入れられません。まして、その子にしてみれば、そのお母さんなりの愛だとも受け入れられない話なのです。

このように、カルマに関することは、「前世の欠点」や「前世の汚点」に必ず関係しておりますので、その方に対してもっともいいにくいこと、その方が人からもっともいわれたくないことに関係しているのです。

カルマに限っては、「前世の欠点」や「前世の汚点」に関係するから、「あなたは正しい」という癒しは絶対に通用しないのです。

だからこそ、運命があるわけですし、素直な人ほど、幸せな運命の人が多いのです。

さて、先ほどの親子の例を、私ならどうするか、このまま説明させていただきましょう。

ここで重要になってきますのは、そのお母さんがなぜそこまでルールや理想にこだわってしまう価値観になってしまったかです。それさえも必ず理由や原因があります。

つまり、子にとっては母が不幸の根源であるが、母にとってはその親にあるということです。

そのお母さんの親である父親か、母親がおおもとの原因を作り、それさえも前世の因縁といえるものです。

もし、そのお母さんが前世を思い出せるようにするなら、自分の親とのどの思い出が、ルールや理想にこだわる原因になってしまったか、振り返る必要があるということです。

ここで決め手となるのは、そのお母さんに私はこう聞きます。「あなたは、自分のお母さんが好きですか?」

なぜ母親が好きと聞くか、なぜ父親ではないのかは、これも霊感(インスピレーション)です。

すると、ここまでルールや理想にこだわるお母さんですと、頭が相当に固いですから、「はい、いいお母さんでした。尊敬しています」と答える方は非常に多いですね。

でも、私の質問は「あなたは、自分のお母さんが好きですか?」と聞いていますので、いいお母さんかどうかや、尊敬できるお母さんかどうかを聞いたわけではないのです。好きか、嫌いかを聞いたのです。この点を丁寧に聞き直すと、こういったお母さんは大抵、混乱いたします。

「え? 好きですよ」といいながら、顔は引きつります。「あれ? いいお母さんだから、私は好きなんです」とまで、言い訳し始めます。

この辺をじっくり話し合うと、最終的には「ああ、私はお母さんのことが嫌いだったんだ」ともらしながら、泣き崩れるのです。

「私は、嫌いなお母さんを好きになろうとし、その嫌いなお母さんに私もなろうとしていた……。そりゃあ、子供に嫌われますよね。あんな嫌なお母さんには、私はなりたくないです。私、何やってたんだろう……」

そういって、自分自身にあきれながらも、笑顔がこぼれます。

ここまできて、やっと前世を素直に思い出せるようになります。

親とのカルマ(前世や現世)を受け入れ、それから子供とのカルマを受け入れるステップが必要であったということです。これは、順番が大事なのではなく、固定観念が事実を受け入れがたくするというケースの場合です。

こういった手順なしに、「カルマを浄化します」「カルマを解除します」といって、何もなかったことにすることは不可能です。生まれた意味とは、固定観念に苦しみ、固定観念を手放すことですので、すべての苦しみには必ず意味があります。その意味をすっ飛ばして、「はい、解決!」などということは絶対にありません。

ご理解いただけましたでしょうか。

私の霊感(インスピレーション)は現在、このように使われています。

これが、私のワークです。

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